なぜ『戦略思考』が必要なのか

By 2010/11/22 No tags Permalink

いやー。出ました。出ちゃいました。講談社さんより「今すぐできる『戦略思考』の教科書」です。技術書を除いて本なんて書いたことないですからね、わからないことばかりで多くの方々に苦労とご迷惑をおかけしました。

特に最初からお付き合いいただいているスカイライターの川辺さん、それから講談社で編集を担当して頂いた藤枝さん、それから執筆に多くの時間を確保してくれた我らが中林社長には心から感謝申し上げます。あざーす。

そして温かく見守って頂いた家族,友人、その他多くの皆様、本当にありがとうございます。

本書に書かれている内容の多くは、大きな権限を持たない若手ビジネスマンであっても実践可能な戦略立案の技法や、交渉の戦術、発想する手法をまとめたものです。

若いうちは居酒屋で会社の愚痴やら上司の文句を言いたくなるものですが、それはあんまり効果がありませんでした。これはマジな話。居酒屋で100回文句を言ったって会社は1ミクロンも動いてはくれないらしいです。実証済みです。

そんなのよりは、リスクがコントロールできる範囲で目標を定め、チーム一丸となって戦略的な行動を取ることです。これが僕が目指すインテリジェントチーム。インテリジェントチームを作るには全員が共有すべき戦略理論が絶対必要です。スーパーマンみたいな飛び抜けた営業マンに頼る会社は弱いです。特に中小企業になると経営的に弱い。

大切なのはインテリジェントチームを育む基盤と、戦略的思考と戦略的行動を仕組みにし、あわよくば文化にまでしてしまうことです。営業は気合だ。営業は現場で学ぶものだ。ってのはもちろん元気があって良いです。しかし、本書で述べているリデル・ハート先生の戦略理論に従えば、それは敗戦への道を進んでいます

「人員の肉体的,精神的な損耗を絶対にしてはならない」

これをやっちまっている組織は世界中に山のようにあります。そして、そう言う組織は弱いのです。なぜならば損耗しているから。精神論や気合と根性というのは、実は消耗戦であることを理解しなくてはなりません。人員の損耗を極限まで抑えながら、かつ高い効果を得られる「最小予期線」そして「最小抵抗線」を模索する。これが僕の考える戦略思考です。

これは僕独自の理論では決してありません。著名な戦略家や学者さんが考えた理論を僕が実践し、本当に効果が出たものを抜き出したに過ぎません。

僕は昔から勉強が死ぬほど嫌いでした。勉強するのが嫌いだからこそ、効率良く効果の高いものだけを集中的にマスターしてきたわけです。本書はそのエッセンスを抽出したものです。一人でも多くの人に『戦略思考』を知り、そして実践して頂きたいと思います。

石川県IT総合人材育成センター研修 「クラウド時代の組織戦 ~ビジネスの新しい戦い方~」

By 2010/10/30 No tags Permalink

10月29日(金)に石川県IT総合人材育成センターにて、中堅大手企業のマネージャを対象とした一日研修「クラウド時代の組織戦 ~ビジネスの新しい戦い方~」を実施しました。

フォームブレストやPreziによるコラボレーションなど、新しいスタイルのグループワークも大変好評で、セッションは大いに盛り上がりました。

受講後の評価もほぼ満点に近かったので、組織変革の実践手法を学習できるマネージャ研修として今後も展開していきます。

 

<受講者の声>

「内容が実践的で、わかりやすかった」
「組織活性化手法として役立つことが多々あった」
「アイデア創出のやり方は即活用できる」
「次の展開への足がかりを得られた」
「今までの自社での活動の裏付けが取れた」

 

■概要

「いますぐ利用するIT」を志向するクラウドコンピューティングの出現は組織能力の定義を大きく変えました。クラウドがもたらす俊敏性、柔軟性を最大限に活かすには、まずリーダーの考え方や行動を変えることが必要です。
本研修では、環境変化に強いチーム作りやマネジメント手法を、ワークショップを通じて習得することができます。

■受講対象

業務経験豊富なチームリーダー
次代の経営を担う中核人材

■カリキュラム

  • 技術が変われば考え方も変わる「生産性の罠」
  • ITの位置づけを変えたクラウドコンピューティング
  • 環境変化に強い管理手法「EAチェーン」
  • スピード論理思考ができる人間の育て方
  • 論理思考だけでは達成できない「伝える力」の伸ばし方
  • 本質重視のコミュニケーションの促し方
  • リーダーの本当の仕事チームの創造性の高め方

 

なお、11月9日(火)には、社会人経験2-6年の若手社員を対象とした一日研修を実施予定です。

詳しくは下記サイトをご覧ください。

クラウド時代のビジネススキル ~時代が求める能力を磨く~

北陸経営品質フォーラムで講演を行ないます

By 2010/10/20 No tags Permalink

明日10月21日に北陸経営品質フォーラム月例会にて講演を行ないます。

タイトル:
「やめる戦略 ~変革を起こすちょっとした工夫~」

概要:
リーダーが変革の必要性を訴えても、組織や人はなかなか変わってくれません。 ところが少し視点を変え、やり方を工夫すれば、面白いほど変化を起こすことができます。実戦で鍛えたピアズ・マネジメント流の変革マネジメントの手法を、実例を交えながらご説明いたします。

申込サイト:
http://dgnet.isico.or.jp/etc/view.phtml?uk=00034148

セッションのポイントは以下の三点になります。

  1. 余裕時間をいかにつくり出すか
  2. ひねり出した余裕時間を何にあてるべきか
  3. 変革をマネジメントするための具体的手法

ご興味のある方はぜひ参加ください。

中林秀仁

新しいことを始める時のコツ・・・誰か教えて

By 2010/10/06 No tags Permalink

なんか新しいことを始めようと思ったら、その前に掃除し始めちゃう、とか、デスクの片付けを始めちゃうのって僕だけなのでしょうか。ついでに本棚とかまで片付け始めてしまって昔読んだ本とかまんがとかがザクザク出てきて、無駄にそれも読んでしまうとかって僕だけッスか。勢い余って卒業アルバムとかまで開いてしまいノスタルジー的な感傷に浸っちゃうのって本当にオイラだけなのでしょうか。いちいちメンドクサイです。

今、書籍のデジタル化に関する議論がどんどん盛り上がっています。アメリカじゃ一足早く電子書籍マーケットが確立されつつあります。今後はどんどん本が電子化されてデバイスの中にのみ存在するものとなるのでしょうかね。あれ、そうなったら、なんか新しいことを始める時に、恒例の本棚を片付ける、という作業ができなくなっちまうのか。

・・・って、そんなことないか。何かを始める時には本棚を片付けなきゃどうにもならない以上、本がすべて電子化されることはないでしょうね。

770472_coffee_ 話は逸れてしまいましたが、何も特別新しいことを始める時だけではなく、毎日朝会社について適当にメールとか見てグダグダして、さて、どうやってビジネスモードに切り替えましょうか。まじ良いアイデアがあったら教えて欲しいです。お願いします。

書籍が出版されます。マジっす。

By 2010/10/05 No tags Permalink

いやー。前回のエントリから5ヶ月も経ってしまいました。実はこの間セコセコと本を書いてました。毎日毎日作文をしていると、その他のところで作文をする元気がなくなってしまい、結果的にブログもなかなか更新できませんでしたとさ。まぁ、そんなの言い訳っすね。

そんなこんなで苦労した執筆作業ですが、先日無事入稿を終え、現在著者校正中です。現在手元には本になる前の、かつ、本ではない原稿の状態のもの(コイツをギョーカイ用語でゲラと言うらしいッス)があり、そこに赤ペンで修正を加えていくわけです。紙に修正すると書き直しができないので、僕は当然ながら紙をiPhoneでスキャンして、その写真にOneNoteで手書きの赤色を加えていくって感じで作業を進めています。

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11月中旬に講談社から刊行予定で、タイトルは

『戦略思考』の教科書

に決まりました!なんか参りますね。ちなみにタイトルを決めたのは僕ではありません。今回僕を担当してくれた講談社の編集者の方が、何度も何度も原稿を読み返した上で、タイトルを一生懸命考えてくださいました。ありがたや、ありがたや。

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戦略と言っても経営戦略ではなく、一人ひとりのビジネスマンが如何にして戦略的に考え、行動するか、そしてビジネスを拡大していくのか。このあたりの具体的な実践手法、というか、僕がマイクロソフトでやってきたことを本としてまとめたのが本書です。難しいことは一切なし。ビジネスの成果ってのは意外にほんの少し考え方や行動を変えてみるだけで、大きく変わったりするのかもしれません。それを戦略的にやるとより効果がデカイことを僕は経験しました。そして戦略的に考えるには、コツが必要なんです。しかも、そのコツってのは僕が実戦できるくらいだから大したもんじゃないんですよ。これまじッス。

若手ビジネスマンだけでなく、中堅以上のリーダーやマネージャにこそ読んでもらうために1日8時間以上は寝ずに書きました。もし、本屋さんで偶然見かけたら、何かのご縁だと思って必ず買ってください。宜しくお願いします m(_ _)m