BigData EXPOの事例として紹介されました!

2/26,27の二日間にかけて東京で行われている「BigData EXPO 2014 Spring」の講演にてピアズ・マネジメントが事例として取り上げられました!
ビッグデータ時代といわれている中で、北陸という地、少人数の会社でどのようにビッグデータに取り組んでいるか。必見です。

ピアズ・マネジメントは本気で世界を相手にビジネスに取り組んでいます。
講演に使用されたPreziをぜひご覧ください。ビッグデータとはについても非常によく描かれておりますので、ほんと必見です。

※スマートフォンではうまく表示されないこともありますので、ぜひパソコンでご覧ください。

アイデアが出ない時の対処法

アイデアが出ない時ってのは誰にでもあると思います。僕もしょっちゅうです。こんな時に焦って残業なんかやっても良いアイデアが出てくる個はありません。トム・デマルコ先生もピープルウェアの中で

人は早く作業はできても、早く考えることはできない

って言っていたような気がします。特に知的生産の場合アイデアと思考が結果のクオリティに大きく影響するので「考える作業」をいい加減にするわけにもいきません。アイデアは早く出てきて欲しいですが、こればっかりは時間をかけなきゃいけないこともありますからね。

復活するためにはある程度時間が必要な場合もあります。僕なんかの場合は何年かに一度夜通しゲームにハマることがありますが、大抵スランプの時です。しばらく仕事のことを忘れてゲームをやっていると、なぜか不思議とパッと新しいアイデアが閃いたりします。僕はこうやってなんとかスランプを乗り越えて来ました。

事前にインプットがあると良いかも

人によってスポーツをやったり、アニメを見たり、子どもと遊んだり、色んな方法があるのでしょうけれど、とりあえずは仕事からすっかり離れるという期間が必要なのかもしれません。ただし、できれば、新しい閃きをもってスランプを脱したいのであれば、遊びに入る前に大量のインプットをしておくことをおすすめします。

関連する資料や書籍などをとりあえず読みまくっておいて、そして、読んだ内容はもちろん、読んだことすら忘れゲームをしたり、スポーツをしたり、その間にアイデアがでなければ、それ以上深入りせずに、次の仕事にとりかかるのが良いです。そうするとしばらくして突然斬新なアイデアを思いついたりするものです。

アイデアは脳内で熟成される

たぶんですが、仕事を忘れて何も考えていないようでも、僕らの頭の中では、インプットした情報がごちゃごちゃとこねられて、くっついたり、離れたりし続けているのでしょうね。それが時間の経過と共にひとつのアイデアとして沸き上がってくるという感じでしょうか。アイデアというのは実は漬物みたいなもので、うまく寝かせて、熟成させることが重要なのかもしれません。

とは言え、最近個人的に気をつけているのは、最近のゲームはネットワークを介して友達とつながっていたりしているおかげで、ハマりすぎてしまう危険性があります。ハマりすぎは体にも頭にも良くないので、そこんところのバランスが大事かと思います。ちなみに僕はXBOX360のKinectという体を使ってキャラクタを操作できるゲームを子供たちと一緒にやったりします。適度に体も動かすし、子供たちとのコミュニケーションにもなるし、また本気で疲れるので何時間もぶっ続けでやることもないので、オススメです。

 日本は経済的に油断ならない状況にあるのは依然として間違いありませんが、かと言って、イノベーションの種となるようなアイデアは、そんなに簡単に会議で出てくるものではないと思います。社員ひとりひとりにアイデアを熟成させるようなゆとりを確保できる経営が求められているのではないかと思います。

 

制約があるからこそイノベーションは生まれる

イノベーションという言葉は今やビジネスの世界では完全に市民権を得と言えるでしょうか。ちょっと前まではイノベーションの日本語訳として「技術革新」が当てられていたため、どちらかと言うとサイエンス、特に技術的な発明や発見というイメージが強い言葉でもあります。

 

しかし、本来、イノベーションを経済学的な見地から定義したシュンペーター先生は「社会的意義のある変革」が「イノベーション」であって、既存の技術や仕組みであっても、それを再活用したり、これまでにない統合によって社会に変革をもたらすことができれば、それはイノベーションと言えるし、逆に画期的な発明であっても、それが社会に認知されることなく、誰にも知られないまま埋もれてしまえば、それはイノベーションとは言えないわけですね。

 

でもって、当たり前ですが、発明したテクノロジーや、新しいサービスがすべてイノベーションを起こすことなんてできっこありません。もちろん、分析や調査、試行錯誤を繰り返して、なるべくその確率を上げていくという取り組みは必要ですが、それ以上に重要なのは、イノベーションの種となるアイデアの数の方でしょう。アイデアの数が少ない企業で、イノベーションを起こせた会社はきっと存在しないはずです。

 

アイデアはとても大切だし、それは多くの人が理解していることでしょう。どうすればアイデアがたくさん出てくるのでしょうか。本屋さんに行けば、発想力を鍛える、だとか、アイデアが出てくる会議の方法、みたいな本がたくさんあると思います。もちろん、このような本から得る知識はとても重要で、先人が生み出した効率的な手法を身につけることで、同じ苦労や遠回りをせずに済むのは間違いありません。

 

多くの企業が、どうすればもっとたくさんのアイデアが社内から出てくるか、そしてそれを製品やサービスに組み込んでいけるか、日々考えているはずです。そのために「アイデアを出すトレーニング」をしているようではきっとアイデアはなかなか出てこないでしょう。

 

実はアイデアというのは「制約」に大きく依存します。制約があるからこそ、様々な知恵を使って人はそれを乗り越え、より良い社会を作ることができるのです。しかし、一口に制約といっても「善玉制約」と「悪玉制約」があります。善玉制約とは、乗り越えることが可能で、また乗り越えた先には新しい発展や美があるものです。逆に悪玉制約は人のモチベーションを下げ、努力することを無意味に思わせる制約です。

 

善玉制約の代表例は気候でしょう。気候は人がどう頑張ってもコントロールできない制約要素です。特に日本のように夏は熱射病になるほど暑く、冬は極寒、1年を通じて過ごしやすい日の方が少ない国は何をやるにも制約だらけです。特に近代以前は、気候が与えた影響は大きいはずです。農業も工業も商業もすべて気候に依存します。種を蒔く時期から刈り取りの時期、家の修繕や着物の直しまで、限られた期間に必ずやらないといけませんでした。できなければ死ぬわけです。

 

私たちのご先祖様は、厳しい自然条件の中、あらゆる知恵を絞って、家を守り、子孫を繁栄に導いてくれたのです。じっくりと調べてみれば、日本人の衣食住が実に広く深く自然環境や気候条件に大きく依存していることがわかるでしょう。それを乗り越えるために、現在となっては伝統文化や伝統技術と呼ばれる日本固有の風習が北から南まで数えきれないほど生まれたり、乗り越える過程で、日本人独特の美意識が芽生えてきたりしたわけですね。制約による多様性の開花の最高の例が、我らが日本と言えるでしょう。

 

それに対して「悪玉制約」は未来の可能性よりもリスクで脅すような制約です。例としては「出したアイデアは売上責任を負う事」とか「会社として新規投資の凍結」とか「昇格にはTOEIC700点以上必要」とか、そんな感じのものです。日本国内では、ここ20年ほど「規制緩和」という言葉が政府や企業でやたらと頻繁に使われているようですが、その実、悪玉制約が増えているのも事実です。

 

この政府による悪玉制約の増大にIT企業が加担してきたことも、かつてIT企業に身をおいていた私としては、今となってはとても心苦しく思います。その悪玉制約を表す代表的な用語が「コンプライアンス」です。その次に「ガバナンス」「プライバシー」「標準化」と続きます。言葉だけ聞いてもいったい何をすれば良くて、何をしてはダメなのか、さっぱりわからないこれらの言葉によって、多くの日本企業は手足を自縛したまま、何年も停滞しているように見えます。

 

悪玉制約は増えれば増えるほど、努力してもしなくても同じ、アイデアは出すだけ無駄という思考が働くようになり、結果的には組織全体が沈み、究極的には国全体が沈んでいくことになるでしょう。

 

世界から見れば、日本という国が持つ力はこんなものではないはずなのに、どうしていまだに浮揚できずにいるのか、不思議で仕方ないのかもしれませんが、日本国内にいる私たちからすれば、これら目に見えない様々な悪玉制約や、これまで築いてきた既存資産、既存サービス部門が持つ既得権、長らく続く採用抑制による人材育成の断絶、その他様々な条件が重なることで組織内の空気が、わくわくするようなアイデアの実践や、既存の仕組みを変革するような取り組みを阻んでいるのを感じます。

 

政府も企業の経営も、発展の鍵、そしてイノベーション創出の鍵は「制約をコントロール」することにあります。すなわち善玉制約を増やして、多様なアイデアが生まれる土壌を作ること、そして悪玉制約を減らして、人が未知の領域に踏み出す勇気を与えること、この2つがリーダーに求められる最も重要な能力であり、責務であると言えるでしょう。

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