◆僕らはドラクエIII世代
昨日のブログの最後でちょっとゲームに触れてしまったが、実際のところ、僕は最近はあんまりゲームをやってない。実は自分はゲームが下手だってことに気づいてしまったからだ。ちなみにアサシンクリードにハマりまくったのは事実だけど(やっぱり下手っぴだったが)
ちなみにゲームと言えば、僕ら世代はなんと言ってもスーパーマリオとドラクエじゃなかろうか。確か僕が小学校の高学年くらいの時にドラゴンクエストIIIってのが出たんだが、まぁ、一世を風靡するとはまさにあのことだろうな。現在の素晴らしく高性能なゲーム機をもってしても、あれほどハマるゲームはなかなかないだろう。勇者になって冒険の旅に出て、悪い魔王をやっつける、もうねコンセプトがすでに最高だ。
そして今大人になってあらためて思うことがある。実はビジネスってのはドラクエIIIみたいなもんじゃないか?ってことだ。
◆王様とは非情なる者
大人になった今、あらためて考えてみると、少々おかしな点に気づく。それが何かというと
「勇者よ!大魔王を倒してまいれ!」
大魔王バラモス ↑ ©SQUARE ENIX All Rights Reserved
って言う王様がだよ?これから旅に出る勇者にだよ?たった100Gしかくれないってどうなのよこれ?ちょっとヒドイと思わないだろうか。
「宝箱を開けるが良い!」
って偉そうに言うから、開けてみたら、入ってるのが棍棒とか革の服ってどうなのよ?これってよくよく考えたらちょっとヒドイと思わないだろうか。城の中を探しまわれば、絶対もう少しマシな武器とか防具があるはずだよ。
これで戦いに行けってんだから、そりゃ非情というもんだ。だけど、ドラクエの勇者は王様に対して、文句も言わず皮の服を着て、棍棒を握りしめて旅に出たんだから、世間知らずというか、向こう見ずというか、馬鹿正直というか、、、大いに我々も見習うべきである(棒読み)
◆行けるところから行くのだ
しかし、よくよく考えてみたら、実ビジネスの世界ではこれとよく似ているとも言える。それはなんと言っても、
その① プロジェクトに必要な予算は割いてもらえない
である。ビジネスでも一緒だぜ。プロジェクトをまっとうするために十分な予算を割いてもらえることなんてほとんどない。確かに、予算が足りね~ってみんな言ってた。もちろん僕自身も言ってた。だけど、そんな時こそドラクエを思い出すのだ。勇者たるもの100Gで旅に出るのだ。
その② 目的と目標を混同するなかれ!
「今すぐできる『戦略思考』の教科書」の中でも述べているが、目的と目標は混同してはならない。言葉の定義については本の中でも色々と触れているが、ここをいい加減にしてはならぬのである。全く別物である。
王様からの指令は「目的」である。すなわち「大魔王を倒し、世界に平和を取り戻すこと」である。そしてアリアハンの町を出て最初に決めるのは「目標」である。勇者と王様は目的は共有する。だけど「目標」は勇者が決めるのだ。
棍棒ではバラモスは倒せない。100Gではネクロゴンド(バラモスの城がある)へは行けない、なーんてアリアハンで言っててもダメだ。王様は予算に厳しい。きっと子供にはわからないお城の財政事情というのもあるのだろう。
勇者にとって、最初の目標とは「レーベ」の村へ行くことである。これならば100Gでもなんとかなるぞ。棍棒やら皮の服でもなんとかなるぞ。大魔王を倒す壮大な冒険と言っても最初はそこからスタートなわけである。まずは大魔王じゃなくてスライムと戦うのだ。スライムと!
スライム ↑ ©SQUARE ENIX All Rights Reserved
現実の世界も似たようなもんじゃないだろうか。まずは行動すること。今持っている武器と資金で行けるところから行く、倒せる敵から倒すのである。そうすれば、そこではじめて見えてくるのではなかろうか。勇者ご一行をサポートしてくれる人や、手に入れるべきもの、そして次に向かうべきところが。
。。。つづく
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