アイデアが出ない時ってのは誰にでもあると思います。僕もしょっちゅうです。こんな時に焦って残業なんかやっても良いアイデアが出てくる個はありません。トム・デマルコ先生もピープルウェアの中で
人は早く作業はできても、早く考えることはできない
って言っていたような気がします。特に知的生産の場合アイデアと思考が結果のクオリティに大きく影響するので「考える作業」をいい加減にするわけにもいきません。アイデアは早く出てきて欲しいですが、こればっかりは時間をかけなきゃいけないこともありますからね。
復活するためにはある程度時間が必要な場合もあります。僕なんかの場合は何年かに一度夜通しゲームにハマることがありますが、大抵スランプの時です。しばらく仕事のことを忘れてゲームをやっていると、なぜか不思議とパッと新しいアイデアが閃いたりします。僕はこうやってなんとかスランプを乗り越えて来ました。
事前にインプットがあると良いかも
人によってスポーツをやったり、アニメを見たり、子どもと遊んだり、色んな方法があるのでしょうけれど、とりあえずは仕事からすっかり離れるという期間が必要なのかもしれません。ただし、できれば、新しい閃きをもってスランプを脱したいのであれば、遊びに入る前に大量のインプットをしておくことをおすすめします。
関連する資料や書籍などをとりあえず読みまくっておいて、そして、読んだ内容はもちろん、読んだことすら忘れゲームをしたり、スポーツをしたり、その間にアイデアがでなければ、それ以上深入りせずに、次の仕事にとりかかるのが良いです。そうするとしばらくして突然斬新なアイデアを思いついたりするものです。
アイデアは脳内で熟成される
たぶんですが、仕事を忘れて何も考えていないようでも、僕らの頭の中では、インプットした情報がごちゃごちゃとこねられて、くっついたり、離れたりし続けているのでしょうね。それが時間の経過と共にひとつのアイデアとして沸き上がってくるという感じでしょうか。アイデアというのは実は漬物みたいなもので、うまく寝かせて、熟成させることが重要なのかもしれません。
とは言え、最近個人的に気をつけているのは、最近のゲームはネットワークを介して友達とつながっていたりしているおかげで、ハマりすぎてしまう危険性があります。ハマりすぎは体にも頭にも良くないので、そこんところのバランスが大事かと思います。ちなみに僕はXBOX360のKinectという体を使ってキャラクタを操作できるゲームを子供たちと一緒にやったりします。適度に体も動かすし、子供たちとのコミュニケーションにもなるし、また本気で疲れるので何時間もぶっ続けでやることもないので、オススメです。
日本は経済的に油断ならない状況にあるのは依然として間違いありませんが、かと言って、イノベーションの種となるようなアイデアは、そんなに簡単に会議で出てくるものではないと思います。社員ひとりひとりにアイデアを熟成させるようなゆとりを確保できる経営が求められているのではないかと思います。