僕は3ヵ月のフィリピン留学で400時間以上、フィリピン人の先生、現地の大学生、街中の人々などとコミュニケーションをかわしました。その中でたった一つだけ、後悔していることがあります。それは、日本の伝統と歴史の話しになった時、フィリピン人に日本とは何かをうまく伝えることができなかったことです。99%くらいのフィリピン人は日本の伝統文化と歴史に興味津々で、忍者やサムライは今も実在するのかとよく訊ねてきました。しかし、何を話すべきなのか迷い、NARUTOや刀語などの忍者アニメやサムライアニメに逃げてしまいました。きっと、フィリピン人は日本はアニメの国だと思ってしまったことでしょう。留学、旅行、仕事とわず、日本のことをよく知らない外国人と接すると自分が相手にした一挙手一投足がその人の日本のイメージに影響をします。長期間の海外留学に行く場合、自分が日本を代表していることを頭の片隅に入れておくべきだと思います。
日本に帰国後、成田空港~自宅に帰宅する道中であの時、何を話すべきだったか答えが簡単に分かりました。特に気張らず、日本ではごくごく普通のことを話すのがベストであるということです。1000年前から現代まで詠みつがれている百人一首のかるたが居間にあること、どの街にも神社や寺があること、現存する世界最古の皇室である天皇がいること、日本では普通のことでも外国人が聞いたら驚くのではないでしょうか。
このことに気がつけたのはフィリピンの歴史を詳しく知り、日本を客観的に考えることができるようになったためです。海外のことを知るためではなく、日本のことを知るために海外留学するのも面白いのではないかと思います。美しい日本の伝統と歴史を途絶えさせることなく守ってくれたご先祖様に感謝です。今後、連綿と受け継がれてきた日本の伝統と文化を守り、発展させるのは僕らの責任だと思います。
*調べたあと悲しい気持ちになるかもしれませんが、フィリピンの歴史に興味はある方はWikipedia先生で検索してください。
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